スクラップ軍団

ワクワクする毎日のために

秋めく沢でヤマト探しと焚き火

8月後半、もうシーズン終盤に差し掛かる沢。

 

朝晩の冷え込みは街中の暑さと違って秋を感じる。

 

標高が高いほど葉が色づき始めてる。

 

毎週長野の沢を懲りずに開拓していたが、中々いい沢には当たらなかった。

 

と言っても、大きさや数を追い求めてしまう釣り人が贅沢なだけだと思う。

 

希少なヤマトイワナに出会えたらもう満足と言っていいだろう。

f:id:sukurappu47:20241219131007j:image

白系のヤマト。透明感がある綺麗な魚体。

 

ヤマトイワナには、白系、黒系がいる。

そしてそれぞれに朱点が濃い個体群と薄い個体群が存在している。

稀に朱点も白斑もない個体もいる。

 

魚影は薄く型も小さいが、綺麗な魚と景色を見ながらの焚き火休憩も好きな時間。

f:id:sukurappu47:20241219125009j:image

ナイフはヘレのユートゥベーラ。

鋼材はステンレス系なので、水に濡れる事が多い釣りにはピッタリ。

 

ステンレスは研ぎにくいなんて言うが、そんなに手間もかからない。

 

3ミリ厚の刃はフルタングで、細めの材ならバトニングも楽勝。

 

これはまた別の沢。ニッコウイワナとの混血個体
f:id:sukurappu47:20241219130033j:image

釣ったわけではないが、ヒキガエルが歩いていたので写真を撮らせてもらう。
f:id:sukurappu47:20241219130020j:image

ブフォトキシンという強力な神経毒を持っているが、おそらく絶体絶命の死ぬ時に出てくるくらいだと思う。

 

沢ではよく会うが、触らせてもらってもいつも大人しい。

 

こちらも朱点が薄くて白い個体。

白系で、朱点が濃い個体は見た事がないし、写真や映像でも見ない。

f:id:sukurappu47:20241219130013j:image

この沢も水量はごく僅かで、小型ばかりだが数はそれなり。

枯れずに残っていて欲しい大事な環境。

 

小雨が降っているのでタープ張って休憩。
f:id:sukurappu47:20241219124940j:image

下の方で釣れた混血個体を頂く。
f:id:sukurappu47:20241219131002j:image

 

火は見るだけで少し温まる気がする。
f:id:sukurappu47:20241219124910j:image

 

それから先に進むと、水が無くなった。

だが、沢が流れていた痕跡はある。

 

乾いた岩の上を数百メートル進むと、水の音がしてきた。

伏流水のように地下に水が流れているようで、その先から水が地表まで出てきた。

 

水量豊富な春なら地表を水が流れているのだろう。渇水期になると地表の水が途切れる訳だ。

f:id:sukurappu47:20241219130027j:image

魚が棲めるように見えない、痩せ細った沢でまたヤマトイワナが出てきてくれた。

 

異常気象などで、雨が極端に減ったらこんな沢はすぐ干上がる気がする。

 

それでも険しい山岳地帯、与えられた環境下で生きていくのが野生なんだと思う。

 

人間は甘っちょろいと気付かされるが、それだけ恵まれているということでもある。

 

f:id:sukurappu47:20241219125026j:image

昔の林道も、数年経てば山に飲み込まれる。

 

また別の沢の釣果だが、ここには混血しかいなかった。
f:id:sukurappu47:20241219124958j:image

 

山の朝は遅く、気温の上昇も緩やか。

焚き火でイワナの塩焼き。これが朝飯になる。

f:id:sukurappu47:20241220124833j:image

 

この沢は滝をひとつ越したところから1匹の魚も居なかった。

 

f:id:sukurappu47:20241220131802j:image

 

車で4時間、移動費を掛けて入渓した沢が開始30分で終了してしまう。


f:id:sukurappu47:20241219131011j:image

新規開拓のリアルはそんなものだ。